先週のヴィクトリアマイルはアーモンドアイの強さを改めて感じる1戦となりましたね。本命だったプリモシーンは出遅れが響いて、差し届かずという結果でした。個人的には、内枠に目が行き過ぎて出遅れのリスクを考えていなかったのを反省しています。
まあ展開シミュレーションという面で言うと、悪くなかったと思うのでよろしければヴィクトリアマイルの最終予想記事も見返してもらえればと思います。
そんなヴィクトリアマイルでしたが、見事に的中させた上手い予想家の予想は以下のリンクから無料で見ることができます!
それぞれ別のサイトになっているので、ぜひ両方チェックしてみて下さい!両方で上位になっている方がいれば、要チェックですね!
ではオークスの分析に移ります!
目次
・過去データと傾向分析
・枠順別成績
・レースラップ一覧
・人気別成績
・前走別成績
・乗り替わり時成績
・有力馬理想の展開分析
・デアリングタクト
・デゼル
・クラヴァシュドール
・ミヤマザクラ
過去データと傾向分析
枠順別成績
1枠 (1-2-3-14)
2枠 (3-0-1-14)
3枠 (0-0-2-18)
4枠 (0-0-0-20)
5枠 (2-3-0-15)
6枠 (0-0-1-19)
7枠 (3-3-1-23)
8枠 (2-1-2-25)
レースラップ一覧
2019年:
12.5-10.9-11.7-11.9-12.1-12.2-12.3-12.2-11.7-11.4-11.6-12.3
2018年:
12.6-11.1-12.0-11.9-12.0-12.2-12.4-12.3-12.4-12.2-11.1-11.6
2017年:
12.7-11.6-12.8-12.6-12.0-12.3-12.3-12.1-11.6-11.3-11.2-11.6
2016年:
12.3-10.7-12.1-12.3-12.4-12.5-12.9-12.6-12.7-11.4-11.5-11.6
2015年:
12.5-10.6-12.5-13.0-12.7-12.3-12.5-11.9-11.9-11.3-11.6-11.9
レースラップの分析は動画で解説しているので、ぜひご覧ください!
人気別成績
1番人気 (5-2-1-2)
2番人気 (1-2-4-3)
3番人気 (2-0-1-7)
4~6番人気 (1-3-2-24)
7~9番人気 (2-1-2-25)
10~12番人気 (0-1-0-29)
13~15番人気 (0-0-0-30)
16~18番人気 (0-0-0-28)
前走レース別成績
桜花賞 (8-5-6-66)
忘れな草賞 (3-0-0-8)
フローラS (1-4-4-39)
スイートピーS (0-1-0-22)
乗り替わり時成績
継続騎乗 (10-7-9-87)
乗り替わり (1-2-1-61)
有力馬理想の展開
デアリングタクト
エルフィンS 1着時のレースラップ
12.3-10.9-11.5-11.6-12.2-12.0-11.7-11.4 (10-10) 12頭立て
新馬戦から3連勝でここに挑戦してきます。調教ではあまり動かない馬だけに、これまで1番人気に推されたことはありませんが、前走の走りを見てしまうとオークスでは1番人気が濃厚ですね。その前走の桜花賞は不良馬場で、ほぼ全馬最後は脚が上がってしまった結果、完全前残りの展開でしたがこの馬だけ別次元の脚で後方から差し切ってきました。良馬場の方がパフォーマンスが高い馬であることは間違いないと思うので、まだまだ能力の底が見えない馬です。
好走パターンには2走前のエルフィンSを挙げました。このレースは前半こそ平均くらいのペースで流れたものの、中盤でしっかりラップが落ちてラスト2ハロンの瞬発力勝負になるという前有利の展開でした。それを4コーナー10番手からあっさり差し切って、2着に4馬身差をあける完勝ということでディープインパクトを思い出させるような末脚でした。桜花賞を含み、展開が不向きの中でここまでのパフォーマンスを見せられるのは、世代の中では能力が抜けている可能性も十分ありますし、どこまで連勝を伸ばせるのかがとても楽しみです。
不安点に挙げるなら、やはり前走後のダメージと初の2400m戦、そして初の長距離輸送ですね。前走後のダメージについてですが、桜花賞で共に激走したレシステンシアがこの馬よりも1週間早く立ち上げてNHKマイルCで好走できたので、回復速度に差はあるとしても不安視しすぎる必要はないと思っています。
長距離戦については、そもそも折り合いが抜群につくタイプだからこそ、前走で最後にあれだけ伸びてこれましたし、ましてやあの脚を最後まで温存できていたと考えればこれについても不安視する必要はなさそうです。
一番不安視するならば、初の長距離輸送ではないでしょうか。これについては問題ないという裏付けが取れないので、当日になるまでは何とも言えないと思います。パドックと馬体重には要注目ですね。
デゼル
スイートピーS 1着時のレースラップ
12.7-11.2-12.0-12.7-12.5-12.5-11.4-10.9-11.2 (14-14-14) 18頭立て
デビュー戦から2連勝でここに挑戦してきます。かなり末脚の切れるタイプで、オープン特別くらいの相手なら別格の鋭さを発揮してきています。
好走パターンは前走のスイートピーSを挙げていて、このレースは序盤からゆったりと流れてラスト3ハロンの瞬発力勝負になったレースでした。ラップ的にはどの位置にいても瞬発力次第で上位に来れるレースでしたが、位置取りが後ろ過ぎる馬は相当な末脚がないと届かないような展開でした。この馬はスタートから前に取り付く脚はないので後方に控える競馬しか今のところはできないのですが、14番手を外々で追走して最後は32.5秒の上りタイムを記録しています。このタイムは上がり2位には0.8秒も差をつけていて、14番手とかなり後ろに位置していましたが差し切るだけではなく、2着に2馬身近くの差をつける完勝でした。
オークスの過去のレースラップを見てもわかるように、毎年初の長距離戦という馬が多数出走することもあって、中盤のペースはかなり緩みます。この馬にとっては、溜めれば溜めるだけ弾ける可能性が上がると思うので、オークスのレースラップは合いそうに思います。デアリングタクトにはタフな展開になった時は分が悪いと思いますが、ヨーイドンの展開になった時はどちらの方が切れるかは対戦しないと分からないと思うので、楽しみはあるのではないでしょうか。前走で輸送も経験済みですし、そこもプラスに考えたいですね。
不安点としては、初の2400m戦とペースが流れたときにどこまで対応できるかというところだと思います。とはいっても2400mに関しては、距離が延びる分追走は楽になりますし、前走もわざわざ安全ルートの大外を追走して完勝できるくらいのスタミナの余裕はあったので、逆にプラスに働く可能性までありますね。ペースが流れたときですが、中盤で緩むのは良いとして、テンが速くなって置かれてしまうのは怖いですね。さすがに得意の末脚勝負になってもデアリングタクトの2列後ろから交わせるかと言われれば怪しいと思うので、、
クラヴァシュドール
阪神JF 3着時のレースラップ
12.2-10.5-11.0-11.8-12.0-11.2-11.5-12.5 (9-9) 16頭立て
新馬戦で勝利して以来、4戦連続で重賞で戦ってきて、馬券圏内を外したのは前走の不良馬場で行われた桜花賞の4着だけです。その桜花賞も完全前残りの展開の中、最終コーナーでつまずいてポジションを中団後方まで下げる不利があった中上がり2位の脚で4着まで来たので評価できると思っています。
好走パターンは阪神JFを挙げていて、このレースは先頭を走っていたレシステンシアについていった馬がことごとくバテて大敗してしまったかなりタフなレースでした。実際レコード決着になりましたし、スピード能力とスタミナ能力が高くなければ好走はできなかった1戦でした。その阪神JFで中団の位置から上がり2位の脚で上がっていって2着馬とはハナ差の3着でしたし、内内で脚を溜めていたというよりもむしろ、外目を走っていたのでスタミナは相当あるように思います。これまでのレースぶりから高速決着は歓迎で、今の東京も合うでしょうし、他の有力どころが後方からレースを運ぶタイプなので、中団前目から走れるこの馬は位置取りの差をどう生かすかだと思います。東京への輸送も経験済みですし、今回も力は出してきそうですね。
不安点としては、スローの瞬発力勝負になった場合と桜花賞のダメージ具合ですね。先ほどから言っているようにこの馬も瞬発力はある方なのですが、デアリングタクトやデゼルほどまでは切れる脚はないと思っています。なのでスローで上り勝負になるならば、その分位置取りを前にしておく、もしくは早めに仕掛ける等の対策を取らないと正攻法では交わされる可能性が大きいです。
ミヤマザクラ
京都2歳S 2着時のレースラップ
12.5-11.4-12.1-12.2-12.2-12.6-12.1-12.0-11.8-12.6 (4-4-2) 9頭立て
既に重賞の勝利経験があって、前走のG1桜花賞では7番人気ながら5着に好走と力のある所を見せられています。
好走パターンは京都2歳Sを挙げていて、このレースはほぼ一定ラップの持久力が問われるレースになりました。1番人気馬が圧倒的な支持を集めていて、かなりの瞬発力を持っているタイプだったので、タフな展開ながら早めに位置を上げていって立ち向かいましたが最後は交わされてしましました。それでも3着馬には3馬身の差をつけるほど、最後までこの馬なりに伸びてはいたので、その点については評価できると思います。前走も最終コーナーでは中団の位置にいましたが、タフなレースになったことで他馬が失速していく中、最後まで伸びていましたし、理想的ではなかったにしても持ち味は活かせたと思っています。輸送も経験済みなので、あとは展開だけではないでしょうか。
不安点としては、前走が仕上がり切っていたことと、展開面、あとは桜花賞でのダメージですね。桜花賞での仕上がりの良さは厩舎側のコメントからも出ていましたし、あの馬場で激走した反動の心配に加えて、デキが維持できているかは不安な点です。展開面についても、中盤で緩んで最後は瞬発力勝負になる傾向があるので、そうなるとこの馬の好走パターンとは外れてしまいます。去年のような早めにレースが動くパターンになれば、瞬発力勝負の中でも比較的持ち味は活かせるかもしれませんが、、
最後に、私が馬券を勉強してきた中で、最もわかりやすかった本を紹介します。それが馬券の教科書という本で、初心者から中級者くらいまでに対応している内容がかなり詰まっていて、私の中で分かっているようで分かっていなかったことを浮き彫りにされて、かなり勉強になりました。
今の自分の予想法を確立するために必須だった一冊ですし、これから自分の論理で馬券を当てていきたいと思っている方にとっても、買って後悔しない一冊だと思います!
これから競馬を勉強する方、パドックや調教を始めもう一度知識を確かなものにしたい方には本当に充実の内容となっていますのでぜひ読んでみて下さい!(kindle版もあります)
勝ち馬がわかる競馬の教科書ついでに、私が予想の軸にしている展開予想論でよく出てくる”レースラップ“について解説してくれている本も一緒に貼っておくので、展開予想を軸にこれから馬券を組み立てたい方はぜひ読んでみて下さい。
ラップ馬券学 (競馬ベスト新書)では今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。